「あみぐるみ作家になるには、どうしたらいいですか?」
「作家になるために、何の資格を取ればいいですか?」
こうした質問を、これまで何度も受けてきました。
「作家になる」という言葉には、人それぞれの考え方やイメージがあると思います。
ここに書く内容も、あくまで 一つの考え方 にすぎません。
ただ、いちばん大切なのは「あなた自身はどう考えるのか」という点だと思っています。
このページでは、あみぐるみを仕事として考えるときに迷いやすいポイントを、順番に整理していきます。
あみぐるみ作家を考える前に、
「ハンドメイド作家とは何か」という全体像を整理したい方はこちら。
▶ ハンドメイド作家になるには?
あみぐるみ作品が出来たら、販売してみる
自分の作品が完成したら、次は「誰かに見てもらう」段階に進みます。
公開したその瞬間から、あなたはもう 作家として活動している と言っていいでしょう。
販売や公開の方法は、一つではありません。
- ネット販売を中心にする
- イベントなどで対面販売をする
大切なのは、今の自分のライフスタイルに合った方法を選ぶことです。
特に、最初から無理をしすぎると、続けること自体が苦しくなってしまいます。
「まずは無理のない形で試してみる」それくらいのスタンスで十分です。
販売戦略や広げ方は、続けながら考えていけば大丈夫です。

「作家」になるとは?
「作家と名乗っていいのか」と悩む方はとても多いです。線引きが難しく感じるのも、自然なことだと思います。
私が考える「作家」とは、
- オリジナルの作品を持っていること
- 自分なりの考えをもって制作していること
- 責任をもって販売していること
この3つがそろっている人です。
資格の有無や、誰かの許可よりも、どう向き合っているか の方が大切だと考えています。

作家になるのに、誰の「許可」が必要なの?
「○○協会認定」という言葉を目にして、許可がなければ販売できないと思ってしまう方もいます。
確かに、特定のオリジナル作品や特許を得ている技法をそのまま真似することはできません。
ただし、
- 同じ材料を使うこと
- 学んだ方法を参考にすること
そのうえで、自分なりの表現として作品を作り、販売することは問題ありません。
完全に同じものを作ることと、学びをもとにオリジナルを生み出すことは、別物です。
多くの作品は、過去にあったものの積み重ねの中から生まれています。
その中で「自分の色」を見つけていくことこそが、作家としての歩みだと思います。

作家として活動するときに「資格」が役立つ場合もある
作品を販売するだけであれば、資格がなくても始めることはできます。
一方で、講師として人に教える立場になる場合は、資格や肩書が役立つ場面もあります。
ただ、資格があれば誰でも教えられるわけではありません。
- 伝える力
- 人との関わり方
- 丁寧な対応
こうした要素も含めて、信頼は積み重なっていくものです。
「どんな活動をしたいのか」によって、資格が必要かどうかを考える。それで十分だと思います。

資格や講座について迷う方のために、実際に検討したときの記録もまとめています。

結局のところ、決めるのは自分次第
ここまで読んでいただいて、答えが一つに決まらなかったとしても問題ありません。
あみぐるみを仕事として続けるには、少なからず 覚悟 が必要になります。
- 続けるために工夫する
- お客様と向き合う
- 自分なりに考え続ける
その覚悟があるかどうかは、誰かが決めるものではありません。
「作家と名乗る」ことも、まずは自分で決めることです。
その先で、作品や姿勢を見て判断するのは、お客様です。
もし「資格がないから」と立ち止まっているなら、一度、考えてみてください。あなたが心を動かされた作品に、作り手の資格は必要だったでしょうか。

もう一度、全体像から整理したい方はこちら。
▶ ハンドメイド初心者ガイド


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