ハンドメイド販売を始めて、制度(開業届・確定申告)の話はなんとなくわかった。
でも次に出てくるのが、この悩みです。
- 会計って何からやればいいの?
- 帳簿って毎日つけないとダメ?
- 経費ってどこまでOKなの?
- 家計と混ざっちゃってるけど大丈夫?
結論から言います。最初から完璧な会計は必要ありません。
この記事では、初心者の主婦さんでも「これならできる」と思える、最低限の会計・帳簿・経費管理の考え方をお伝えします。
目次
会計で一番大事なのは「きれいさ」より「分かれていること」
会計というと、きっちりした帳簿や難しい数字を想像しがちですが、本当に大切なのはこの1点です。
家計と事業のお金が、分かれていること
これさえできていれば、多少アナログでも、あとから整理できます。
まずやること①:お金の出入りを「分ける」
理想的なのは
- 事業用の銀行口座
- 事業用のクレジットカード or 電子決済
でも最初から全部そろえなくてもOKです。
最低限のおすすめ
- 「この口座はハンドメイド用」と決める
- 「このカードは材料・送料用」と決める
ルールを決めるだけでも、会計は一気に楽になります。
まずやること②:売上と経費を知る
初心者さんが把握すべき数字は、たった2つ。
売上
- 作品が売れて、実際に入ってきたお金
- minne・Creema・イベント売上など
経費
- ハンドメイド販売のために使ったお金
売上 − 経費 = 所得
この形だけ覚えておけば十分です。
経費にできるもの・できないもの(初心者向け)
経費にしやすいもの
- 材料費(糸・布・パーツなど)
- 梱包資材(箱・袋・台紙)
- 送料
- イベント出店料
- 作品制作に使う道具
- 仕事用の通信費・アプリ代(按分)
注意が必要なもの
- 家事と兼用のスマホ代・電気代
→ 使った割合だけを経費にする(全部はNG)
経費にできないもの
- 完全な私用の買い物
- 事業と関係ない出費
判断に迷ったら、
「これは作品販売のために必要だった?」
と自分に聞いてみてください。
レシート・領収書はどう管理する?
正解は「なくさないこと」
- 封筒にまとめる
- 月ごとにクリアファイル
- 写真を撮って保存
方法は何でもOKです。
大事なのはあとから見返せる状態で残っていること。
帳簿は毎日つけなくていい
初心者さんにおすすめなのは、
月1回まとめて管理
- その月の売上を確認
- 経費をざっくり合計
- メモ or 表に記録
これだけで十分です。
「毎日つけなきゃ」と思うと続きません。続けられる頻度が正解です。
手書き?アプリ?どっちがいい?
手書き・Excel
- 少額・ゆっくり進めたい人向け
- 自分で把握しやすい
会計アプリ
- 売上や経費が増えてきたら便利
- 確定申告まで楽になる
最初は、 手書き or 簡単な表でOK。必要になったら、あとからアプリに移行できます。
家計と混ざってしまったらどうする?
よくある質問ですが、混ざってしまっても大丈夫です。
- 思い出せる範囲で仕分け
- 分からないものは無理に経費にしない
- 次から混ざらないようルールを作る
会計は「やり直せるもの」です。
会計で一番やってはいけないこと
それは、
何も記録しないこと
多少雑でも、途中からでも、「残す」ことが一番大切です。
この記事のまとめ(会計・帳簿編)
- 会計は「分ける」ことが最優先
- 覚える数字は売上と経費だけ
- 帳簿は月1回でOK
- 経費は「事業に必要か」で判断
- 完璧より「続く方法」を選ぶ
ここまで読んだあなたへ
この記事では会計・帳簿に絞って解説しましたが、
ハンドメイド販売全体の流れを整理したい方、開業届・確定申告に関することは、こちらも参考にしてください。


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