「世界観」「自分らしさ」がわからないハンドメイド作家さんへ|23年続けた私の答え

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毛糸やかぎ針、レースや花のモチーフが並ぶ、世界観と自分らしさに悩む作家さん向け記事のアイキャッチ

作家の学びで、よく「自分の世界観を大事に」とか「自分らしさを出して」と言われます。

でも私、全くわからなかったんです(笑)。どーゆーこと!?って。

だって、みんな同じような作品を作っているように見えるじゃないですか。世界観って何? かわいい、かっこいい、とか? 「自分らしさ」と言われても、ただの主婦よ? らしさも何も……と思っていました。

私は布小物やあみぐるみの作家活動を23年続けましたが、最後まで「これが私の世界観です」と、きれいには説明できませんでした。

それでも今、振り返ってみると、世界観は最初に決めるものではなく、作品づくりで大切にしてきたひとつのこだわりから、あとになって見えてくることもあるのではないかと思っています。

この記事でお伝えすること

  • 「世界観」「自分らしさ」を難しく考えすぎなくてよい理由
  • 世界観を先に決めたことで、私が作品に集中できなくなった話
  • わからないままでも、今日からできる小さな見つけ方
目次

ハンドメイドの「世界観」「自分らしさ」って何?

ハンドメイドでいう「世界観」は、作品ひとつのことだけではありません。よく選ぶ色や素材、モチーフ、写真の雰囲気、値札やラッピング、文章の言葉づかいなどから伝わる「この作家さんらしい雰囲気」全体を指すことが多いです。

「自分らしさ」も、特別な肩書きや、誰も作ったことのない作品を持っていることだけではないと思います。同じ材料を使っていても、何を大切にして、どこまで丁寧に仕上げ、誰に喜んでもらいたいか。その積み重ねにも、その人らしさは表れます。

ただ、こうして言葉にすると、また難しく感じますよね。私も、言葉として理解しようとするほど、頭でっかちになってしまいました。

自分の世界観がわからないのは、当たり前

自分ではいつも選んでいる色や形も、自分にとっては「普通」です。だから、作品を見てくれた人が感じている特徴に、本人だけが気づかないことがあります。

ハンドメイドを始めたばかりなら、好きなものや作りたいものが変わるのも自然です。まだ試している途中なのに、「私の世界観はこれ」と決められないからといって、作家として足りないわけではありません。

私自身、「世界観を決めなきゃ」「自分らしさを出さなきゃ」と考え出すと、肝心の作品に集中できなくなりました。作品を作るために考え始めたはずが、言葉に自分を合わせようとしていたのだと思います。

「ゆめかわいい」が世界観、と先に決めたら?

たとえば、「ゆめかわいい感じが私の世界観!」と先に決める方法もあります。発信のテーマをそろえるという意味では、見る人に伝わりやすくなることもあるでしょう。

でも、次に作りたいものがその雰囲気から外れていたら、どうすればよいのでしょう。お客様から、まったく違う雰囲気のオーダーをいただいたら?

決めたテーマを守ることが苦しくなり、作りたいものや、お客様のご希望よりも「世界観から外れないか」が気になってしまうなら、順番が逆になっているのかもしれません。

発信のテーマが整っていることと、売上につながることも同じではありません。きれいに統一された発信は大切ですが、それだけで作品が選ばれるとは限らない。私は作家活動を通して、そう感じました。

私があとから気づいた「ひとつのこだわり」

私は、最後まで自分の世界観が何なのか、ちゃんとはわかりませんでした。

けれど、活動を終えて振り返ってみると、お客様のご要望に寄り添うことが、私のテーマであり、こだわりであり、世界観だったのかなと思うことがあります。

決まった色やテイストではなく、「この方は何を望んでいるのだろう」と考え、形にしていくこと。作品の見た目だけではなく、作るときの姿勢にも、その人らしさは出るのかもしれません。

もちろん、今も「これが答えです」と言い切れるほど、ちゃんとはわかっていません(笑)。でも、わからなかった23年が失敗だったとは思いません。作品を作り、お客様と出会い、喜んでいただいた経験の中に、あとから見えるものがありました。

実際に作品を手にしてくださった方の言葉は、自分では気づかなかった良さを教えてくれます。これまでいただいた声は、「わたしのあみぐるみを手にしてくださったお客様の声」にまとめています。

世界観がわからないときに、今日からできること

1.ジャンルではなく、譲れないことをひとつ考える

「ナチュラル」「かわいい」などの雰囲気から決めなくても大丈夫です。

丈夫に仕上げたい、手触りを大切にしたい、贈る相手を思って色を選びたい、お客様の希望を丁寧に聞きたい。作品を作るときに、これだけは大切にしたいことをひとつ考えてみます。

2.ほめられた言葉を、そのまま残す

「色合わせがやさしい」「表情を見るとほっとする」「包装まで丁寧だった」など、作品を見た方から言われた言葉をメモします。自分で考えた宣伝文句よりも、そこに自分らしさの手がかりがあることがあります。

3.今は言葉にできなくても、作ることを止めない

世界観が決まってから作品を作るのではなく、作り続けた先で共通点が見えてくる場合もあります。途中で方向が変わっても構いません。

資格や肩書きがなければ作家になれないわけでもありません。始め方に迷っている方は、「ハンドメイド作家になるには?資格は必要?」も参考にしてください。

作品づくりをいつから仕事として考えるか迷う方には、「ハンドメイド作家は、いつから『仕事』として考えればいい?」で、私の考えをお伝えしています。

世界観は、先に作らなくても大丈夫

「世界観がわからない」「自分らしさがない」と悩んでいると、ほかの作家さんだけが答えを持っているように見えることがあります。

でも、無理に言葉を決めて、作品をその枠へ押し込める必要はありません。

まずは、目の前の作品で何を大切にするか。ひとつのこだわりを持って作る。その積み重ねが、のちに「この人らしい」と感じてもらえる世界観につながるのではないでしょうか。

私も、いまだにちゃんとはわかりません(笑)。だからこそ、わからないまま立ち止まっている方に伝えたいです。世界観を説明できなくても、作品に心を込めることはできます。自分を決めつけず、作りながら見つけていけば大丈夫です。

作家活動で考えたことや失敗談は、「YouTubeショートで話したこと まとめ」でも紹介しています。

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