あみぐるみを編み終えたら、糸端を根元ですぐに切らず、毛糸とじ針で編み地の中へ収めます。表側から糸端が見えず、編み地が引きつれていないことを確認してから切るのが基本です。
編み終わり、色替え、パーツの縫い付け後では確認する場所が少し異なります。この記事では、初心者が迷いやすい糸始末を場面ごとに整理します。
編み方そのものを確認したい方は、先に「あみぐるみの基本の編み方」をご覧ください。
制作全体の順番に迷っている方は、あみぐるみ初心者ロードマップから確認できます。
結論|糸端は短く切る前に、とじ針で編み地へ収める
糸始末の基本は、次の5段階です。
- 編み図やキットの説明書に指定があれば、その方法を優先する
- 糸の太さに合う毛糸とじ針へ糸端を通す
- 編み地の裏側や縁の目など、表から目立ちにくい場所へ糸端を通す
- 表側を見て、糸端が見えず、編み地がつれていないか確認する
- 形を整えてから、編み地を切らないよう糸端だけを切る
「必ず結ぶ」「決まった回数だけ往復する」と一律に考えるのではなく、作品の説明、毛糸の滑りやすさ、編み地の厚み、完成後のお手入れ方法に合わせて判断します。
糸始末に必要な道具
基本の道具は、毛糸とじ針と糸切りばさみです。
- 毛糸とじ針:先が丸く、毛糸の太さに合うもの
- 糸切りばさみ:糸端を最後に切るためのもの
- 必要に応じてステッチマーカー:始末前の目や位置を見失わないために使う
毛糸とじ針は、針穴へ無理なく糸を通せて、編み地を大きく広げすぎない太さを選びます。クロバーの初心者向け案内でも、かぎ針編みに必要な道具として毛糸とじ針が挙げられ、糸に合う針を選ぶよう案内されています。
道具全体を見直したい場合は、「あみぐるみに必要な道具」も確認してください。
編み終わりの糸端を始末する基本手順
クロバーの「かぎ針編みの基礎」では、糸端を縁の目や編み地の裏側へ、表から目立たないように通す方法が案内されています。実際の作品では、説明書の指示を優先しながら次の順で進めます。
- 最後の目を説明書どおりに処理し、作業できる長さの糸端を残す
- 糸端を毛糸とじ針へ通す
- あみぐるみの裏側、または表から見えにくい目の中へ針を通す
- 少し離れた場所から糸端を出し、編み地を軽く整える
- 表側から糸端や大きなへこみが見えないか確認する
- 問題がなければ、編み地を傷つけない位置で余分な糸を切る
針を引くときは、糸端を強く引きすぎないようにします。引きすぎると、最後の目だけが小さくなったり、表面がへこんだりすることがあります。
動画で針の動きを確認したい方は、クロバー公式の糸の始末の基礎動画も参考になります。
色替え・糸替え部分の確認点
色替えや糸替えでは、糸端を始末する前に色の境目を表側から確認します。
- 色の境目に穴が開いていないか
- 前の色や次の色の糸端が表へ出ていないか
- 糸端を引いたことで、境目の目だけ小さくなっていないか
- 配色の位置が編み図どおりになっているか
糸端を収める方向は、表から透けにくい場所を選びます。淡い色の編み地へ濃い色の糸端を長く通すと、素材や編み地の密度によっては透けることがあります。色の差が大きい場合は、裏側から見え方を確認しながら短い範囲ずつ進めてください。
毛糸の色番号やロットを確認したい場合は、毛糸ラベルの見方で整理しています。
パーツを縫い付けた糸端の収め方
手足や耳などを縫い付けたあとの糸端は、まずパーツが正しい位置に固定されているか確認します。
- 正面・横・後ろから、パーツの位置と傾きを見る
- 縫い目がゆるんでいないか確認する
- 糸を強く引きすぎて、本体やパーツがへこんでいないか確認する
- 問題がなければ、糸端を本体の編み地や内側へ収める
- 表面を整えてから余分な糸を切る
縫い付け後は、パーツがゆるんでいないことと、糸端が表から見えていないことを確認してから切ります。
糸端が見える・編み地がつれるときの戻し方
糸始末の途中で違和感があれば、切る前に戻します。
糸端が表から見える
針を通した場所から糸端をいったん抜き、編み地の裏側や同系色の目の中など、より目立ちにくい経路へ通し直します。無理に奥へ押し込むと表面が盛り上がることがあるため、少しずつ確認します。
編み地がへこむ・つれる
糸端を引きすぎている可能性があります。針先で編み地を傷つけないよう注意しながら、引いた糸を少し戻し、周囲の目を指で整えます。
糸端が短すぎて針へ通しにくい
根元をさらに切らず、まず現在の長さで使えるとじ針がないか確認します。作業が難しい場合は、作品の説明書やメーカー案内を優先し、無理な自己流の結び足しは避けます。
結び目や接着剤を使う前の注意
糸始末は、すべての作品で結び目や接着剤が必要とは限りません。太い結び目は表面に響いたり、詰め物の中で硬い部分になったりすることがあります。接着剤も、毛糸の風合い、変色、硬化、洗濯への影響を確認せずに使うのは避けてください。
次の場合は、自己判断で追加処理をせず、編み図・キット説明書・毛糸や副資材のメーカー案内を確認します。
- 子ども向けで、パーツの固定方法が指定されている
- 滑りやすい糸や毛足の長い糸を使っている
- 洗濯や頻繁な取り扱いを想定している
- 接着剤や結び方が説明書で指定されている
完成後に洗う可能性がある場合は、素材やパーツごとの判断をあみぐるみの洗い方で確認してください。
よくある質問
糸端は何cm残せばよいですか?
必要な長さは、糸の太さ、作品の大きさ、通す経路によって変わります。短すぎると針へ通しにくくなるため、編み地へ通して確認できる長さを残してください。編み図やキットに指定がある場合は、その指示を優先します。
糸端を編み地へ何回通せばよいですか?
一律の回数では決められません。糸の滑りやすさや編み地の密度を見ながら、表から目立たず、軽く動かしても抜けにくいことを確認します。無理に何度も往復して編み地を硬くしないようにしてください。
糸始末後に糸端が少し出てきました
糸端だけを強く引かず、編み地を軽く動かしてなじませます。それでも出る場合は、切る前にもう一度とじ針へ通し、別方向の編み地へ収め直してください。
まとめ
あみぐるみの糸始末では、糸端をすぐに短く切らず、毛糸とじ針で表から見えにくい編み地へ収めます。最後に表側を確認し、糸端が見えず、編み地がつれていない状態で切ることが大切です。
迷ったときは、作品の編み図やキット説明書を最優先にしてください。編み終わり、色替え、パーツの縫い付け後で確認点を分けると、どこを直せばよいか判断しやすくなります。


コメント