「あみぐるみを作りたいけれど、毛糸を何玉買えばよいのか分からない」と迷ったことはありませんか?
あみぐるみに必要な毛糸の量は、完成サイズだけでは決められません。同じ大きさの作品でも、糸の太さやかぎ針の号数、編む人の手加減などによって使用量が変わるためです。
この記事では、編み図に書かれた玉数・グラム・メートルから必要量を確認する方法と、複数色や余り糸を使う場合の考え方、買い足しで失敗しないためのロット確認を紹介します。
あみぐるみに必要な毛糸は完成サイズだけでは決められない
「高さ10cmなら1玉」のように、完成サイズだけから必要な玉数を一律に決めることはできません。
- 毛糸の太さと素材
- 1玉の重量と糸長
- 使用するかぎ針の号数
- 編み手の力加減
- こま編みや模様編みなどの編み方
- 作品の大きさとパーツ数
- 使用する色の数
- 編み直しや糸始末に使う分量
同じ編み図でも、指定より太い糸を使ったり、ゆったり編んだりすると、完成サイズと使用量が変わることがあります。まずは編み図の材料欄と毛糸ラベルを照らし合わせましょう。

編み図に使用量が書いてある場合の確認方法
編み図の材料欄には、必要量が「玉数」「グラム」「メートル」などで書かれています。表記方法ごとに確認するポイントを見ていきましょう。
「○玉」と書かれている場合
使用する毛糸の商品名と玉数が指定されている場合は、その数量を基準にします。ただし、「1玉」と書かれていても、1玉をすべて使い切るとは限りません。編む人の手加減によって不足する可能性もあります。
- メーカーと商品名
- 色番とロット
- 1玉の重量
- 1玉の糸長
- 毛糸の太さ
違う商品で「同じ1玉」でも、重量や糸長は同じとは限りません。
「○g」と書かれている場合
グラム表記の場合は、毛糸ラベルにある「1玉あたりの重量」を確認します。
例:必要量が60g、1玉25gの場合
60÷25=2.4なので、計算上は3玉必要です。
必要量を1玉の重量で割り、端数が出たら切り上げます。複数色を使う作品では、全体の合計ではなく色ごとの必要量を確認してください。
「○m」と書かれている場合
メートル表記の場合は、毛糸ラベルにある1玉の糸長と比較します。
例:必要な糸長が120m、1玉90mの場合
1玉では足りないため、計算上は2玉必要です。
同じ重量の毛糸でも、太さや素材が違えば糸長は変わります。メートル指定があるときは重量だけで判断しないようにしましょう。
ラベルの全項目については、毛糸ラベルの見方|あみぐるみ初心者が確認したい7項目で詳しく解説しています。
複数色を使う場合は色ごとに必要量を考える
あみぐるみでは、本体、手足、耳、顔の刺しゅうなどに複数の色を使うことがあります。作品全体の使用量が1玉分より少なくても、3色を使うなら、基本的には3色の毛糸を用意する必要があります。
差し色は手元の余り糸で代用できる場合もあります。次の点を確認しましょう。
- 本体の毛糸と太さが大きく違わないか
- 編み地の質感が不自然にならないか
- 必要なパーツを編み切れる量があるか
- 素材やお手入れ方法が異ならないか
途中で不足すると困る本体や頭にはまとまった量を確保し、少量の余り糸は顔の刺しゅうや小さなパーツに使うと安心です。
余り糸だけで作れるか確認する方法
- 元の毛糸ラベルを確認する
- 1玉の重量と糸長を確認する
- 編み図に書かれた必要量と比較する
- 同じ色を使う大きなパーツから必要量を考える
- 不足しそうなら小さなパーツだけに使う
キッチンスケールで余り糸の重さを量る方法もあります。ただし、ラベルや芯の重さを含めないこと、重さだけでは正確な糸長までは分からないことに注意が必要です。
私は余った毛糸を丸くまとめ、収納ケースに入れて保管しています。商品名・色番・ロットが分かるラベルも一緒に残しておくと、後から買い足すときに役立ちます。

同じ色番でも買い足すと色が違うことがある
以前、制作途中で毛糸が足りなくなり、慌ててお店へ買い足しに行ったことがあります。同じ商品、同じ色番を選んだのですが、完成した作品の一部分だけ微妙に色味が違ってしまいました。
毛糸には「ロット」と呼ばれる、染色した釜や同時期に染めたグループを示す記号があります。同じ色番でもロットが違うと、わずかに色味が変わる場合があります。
ハマナカ公式のQ&Aでも、染色を繰り返すと微妙な色差が生じるため、編みつなぐ際はできるだけ同じロットを使用するよう案内されています。
それ以来、私は必要量より少し多めに購入し、できるだけ同じロットのものをそろえるようにしています。
買い足す前に確認したいこと
- 商品名が同じか
- 色番が同じか
- ロットが同じか
- 毛糸の太さや素材が同じか
- パッケージや仕様が変更されていないか
指定糸が販売終了している場合は、指定毛糸が廃番・売り切れのときの代替毛糸の選び方も参考にしてください。
どのくらい多めに買えばよい?
予備として用意する量にも、一律の正解はありません。私は毛糸不足とロット違いを経験してから、必要量ぴったりではなく少し多めに購入するようになりました。ただし、「必ず1玉追加する」などの決め方はしていません。
- 本体に同じ色を多く使う
- 色差が目立ちやすい作品を作る
- 編み直しが発生しそう
- 指定糸の在庫が少ない
- 同じ色で複数の作品を作りたい
- 余った糸を別作品にも使える
必要以上に買い込むのではなく、不足したときの買い足しやすさと、余った場合の使い道を考えて判断しましょう。
実例:かぼちゃのあみぐるみに使った毛糸
私が制作したかぼちゃのあみぐるみ無料編み図では、ハマナカ「ピッコロ」を使用し、本体用の1玉から約3個作れました。
これは、この編み図を私の手加減で編んだ場合の実例です。違う糸やかぎ針を使った場合、編み方や糸始末に使う長さが違う場合は、同じ個数を作れるとは限りません。
また、AMU-500 ハロウィンかぼちゃミニバスケットの制作レビューでは、キットに入っていた指定糸を使いました。材料キットでも、編み直しなどに備えて商品名や色番を確認してから編み始めると安心です。
毛糸を買う前のチェックリスト
- 編み図に指定糸があるか
- 必要量は玉数・グラム・メートルのどれか
- 色ごとの必要量が分かるか
- 1玉の重量と糸長はどのくらいか
- 同じ色番・ロットで必要数をそろえられるか
- 余り糸で代用できる小さなパーツがあるか
- 毛糸が余った場合に使い道があるか
- 買い足しが必要になったとき入手しやすいか
まとめ
あみぐるみに必要な毛糸の量は、完成サイズだけでは決められません。編み図に書かれた玉数・グラム・メートルを確認し、使用する毛糸ラベルの重量や糸長と照らし合わせましょう。
複数色を使う場合は、色ごとに必要量を考えることも大切です。途中で買い足すと、同じ色番でもロットの違いによって色差が出る場合があります。
必要以上に買い込むのではなく、作品の内容、買い足しやすさ、余った糸の使い道を考えながら準備してみてください。これから道具をそろえる方は、あみぐるみ初心者に必要なものは4つだけもあわせてご覧ください。

コメント