完成したあみぐるみを長く楽しむには、飾り方だけでなく、保管前の「乾燥」と「ほこり・汚れの確認」が大切です。
基本は、清潔で乾いた状態にし、直射日光と高温多湿を避け、押しつぶさずに保管すること。ウールなど動物性繊維を使った作品では、虫食い対策も考えます。
この記事では、飾る場合と長期収納に分けて、湿気、虫、ほこり、日焼け、型崩れを防ぐポイントを説明します。
収納前に確認する5項目
保管する前に、次を確認します。
- 表面や編み目にほこり・食べこぼし・皮脂汚れがない
- 洗った場合は中わたまで完全に乾いている
- 糸端や縫い合わせがほどけていない
- 目・鼻・ボタン・飾りが緩んでいない
- 素材とパーツの種類を把握している
アース製薬は衣類の収納前に、汚れを落とし、よく乾燥させるよう案内しています。あみぐるみも、湿ったまま密閉するとにおい・カビ・パーツ劣化の原因になり得るため、乾燥を確認してから収納します。
汚れを落とす必要がある場合は、先にあみぐるみの洗い方で、丸洗いできる素材か確認してください。
飾りながら保管する場合
棚などに飾る場合は、次の場所を避けます。
- 直射日光が当たる窓辺
- 結露しやすい窓や壁の近く
- 加湿器、キッチン、水回りの近く
- エアコンや暖房器具の風が直接当たる場所
- 子どもやペットがパーツを引っ張れる場所
日光は毛糸やフェルトの退色につながります。湿気や温度変化は、におい、カビ、接着部分の劣化を招く可能性があります。
ほこりをためない
ケースに入れるとほこりを減らせますが、完全密閉する場合は作品が十分に乾いていることが前提です。ケース内も定期的に確認し、結露やにおいがあれば取り出して風を通します。
ケースを使わない場合は、柔らかいブラシで編み目に沿ってほこりを払いましょう。強くこすると毛羽立ちや毛玉の原因になるため、表面をなでる程度にします。
長期間しまう場合の手順
1. 汚れと湿気を残さない
汚れは時間がたつと落としにくくなり、虫や変色の原因になることがあります。洗えない作品は、ブラシや乾いた布による手入れを選びます。
2. 形を整える
耳、手足、しっぽ、胴体を元の形に整えます。中わたの偏りがあれば、外側からやさしく整えます。
3. 押しつぶさない容器を選ぶ
ふた付き収納ボックスや通気性のある布袋など、作品の大きさに合う容器を選びます。上に重い物を載せず、手足や耳が折れた状態で詰め込みません。
ウールマークは、ニット製品をつるすのではなく畳んで保管する方法を案内しています。あみぐるみも、吊り下げたまま長期保管すると一部に力がかかるため、底面を支えて置く方法が向いています。
4. 湿気対策をする
収納場所は直射日光を避け、湿気の少ない場所を選びます。除湿剤や乾燥剤を使う場合は、製品の使用場所・使用量・交換時期を守り、あみぐるみに直接触れないようにします。
圧縮袋は省スペースになりますが、型崩れしやすいあみぐるみには向きません。また、湿気が残ったまま密閉しないでください。
5. ときどき状態を確認する
長期間しまいっぱなしにせず、季節の変わり目などに取り出して、次を確認します。
- 湿気や結露がない
- カビや変色がない
- 虫や虫食いの跡がない
- パーツの外れや接着の弱りがない
- 形がつぶれていない
問題がなければ、風通しのよい日陰で短時間風を通し、再び清潔な状態で収納します。
毛糸の素材別に注意すること
| 素材 | 保管時のポイント |
|---|---|
| アクリル・ポリエステル | 湿気、ほこり、変形、日焼けを避けます。合成繊維でも、付着した食べこぼしや天然素材の飾りには注意します。 |
| 綿 | 湿気を残さず、直射日光による退色を避けます。 |
| ウールなど動物性繊維 | 汚れを落として乾燥させ、防虫剤を使う場合は製品表示どおりに使用します。 |
| モール・起毛糸 | 毛並みを押しつぶさず、他の作品との摩擦を避けます。 |
| 複数素材の作品 | 最もデリケートな素材・パーツに合わせて保管します。 |
素材を確認したい方は、あみぐるみ初心者の毛糸選びガイドも参考にしてください。
防虫剤を使うときの注意
ウールなどを使った作品では、防虫剤の使用を検討できます。ただし、防虫剤は商品ごとに対象収納空間、標準使用量、交換時期、併用可否が異なります。
- 製品の用途・使用量・注意事項を守る
- あみぐるみやパーツへ直接触れさせない
- 香り移りが気になる場合は無臭タイプも検討する
- 子どもやペットの手が届かないようにする
- 使用中はパッケージや説明書を保管する
アース製薬は、防虫剤の使用前に衣類の汚れを落とし、よく乾燥させること、収納空間の大きさに合う量を使うことを案内しています。あみぐるみに使う場合も、対象素材と収納方法に適合する製品か表示を確認してください。
型崩れしてしまったときは
強く引っ張らず、手のひらで包むように少しずつ形を整えます。中わたの偏りが大きい、縫い合わせが外れた、ワイヤーが変形した場合は、無理に戻すと破損が広がる可能性があります。
制作方法が分かる作品なら、編み図や説明書を確認して修理方法を判断します。分からない場合は、外側からできる範囲の形直しにとどめます。
保管前チェックリスト
- □ 汚れとほこりを落とした
- □ 中まで完全に乾いている
- □ ほつれとパーツの緩みがない
- □ 直射日光・高温多湿を避けた場所を選んだ
- □ 作品を押しつぶさない容器を選んだ
- □ 防虫剤・除湿剤は製品表示どおりに設置した
- □ 定期的に状態を確認できる
これからあみぐるみ作りを始める方は、あみぐるみ超初心者の始め方ガイドと初心者に必要な道具リストもあわせてご覧ください。
まとめ
あみぐるみの保管では、特別な道具よりも「汚れを残さない」「完全に乾かす」「日光と湿気を避ける」「押しつぶさない」ことが基本です。
素材が分からない作品や大切な一点物は、密閉・防虫・洗浄を急がず、まず状態を確認しましょう。定期的に風を通してパーツや形を点検すると、小さな変化にも早く気づけます。


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